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カザフスタン転勤

私は年末年始に関西に帰省すると、だいたい大学時代のゼミ仲間に会うことにしているのですが、1月のある日、そのうちの1人から、こんなメールが届きました。

「D君が、カザフスタン転勤になるらしい」

D君は、総合商社勤務ではなく、グローバル規模のメーカー勤務でもなく、業界4位~5位のコンビニに勤める男だったので、仲間内に衝撃が走ったのです。

カザフスタンには、私も行ったことがありません。
中国のウルムチから、鉄道が接続された話は聞いたことがあったので、場所はだいたいわかるのですが、コンビニが進出するようなイメージが湧きません。

中央アジア(ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスなど旧ソ連から独立したイスラム教諸国)は、ビザの取得が面倒という印象があるのと、サマルカンドを除いてこれといった見どころが思い浮かばないので、あまり旅行先として考えたことがありませんでした。

下川裕治さんの著書『歩くアジア』(双葉社文庫)と、『世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ』(新潮文庫)には、
1、昼間の気温は40度を超える。1日4リットル水を飲まないと脱水症状になる。
2、男性も女性も、左右がつながるほど眉毛が濃い。
と、日本人には想像もつかない話が書かれてありました。

そんなところに何故、転勤になったのしょうか?

D君から聞いた断片的な話によると、
・国内のコンビニ市場は完全に飽和状態で、これから人口が減っていくので、縮小傾向にある。
・会社として成長戦略を描くためには、ノウハウを持って海外に進出するしかないが、中国には、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの「3強」が足がかりを築いていて、太刀打ちできない。
・なので、業界4~5位のその会社としては、中国以外のアジア諸国を狙っている。
・カザフスタンは産油国で、一人当たりのDGPが1万ドルを超え、マレーシアと並んで「中進国」のレベルにある。
ということらしいです。

しかしD君にしても、コンビニ業界に就職した時点で、まさか自分がカザフスタン転勤になるとは、夢にも思っていなかったでしょう。
40代になって初めての海外勤務、単身赴任、語学の習得も充分ではなかった等々、これから大変すぎるほど大変だと思います。

壮行会を催そうにも、本人が転任準備に忙しすぎて、実現が難しい情勢。

「日本の少子高齢化」「グローバル化」の余波が、こんなところに押し寄せることになるとは…。

げに、恐ろしき時代です。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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