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ポンビドゥー・センター

旅に出て、1ヶ月が経過しました。

幾度か腹を壊しましたが寝込むほどの体調不良はなく、小さなミスもありましたが、旅そのものはまずまず順調です。

ラオス、イエメンと結構ハードな行程を終えて、この後には南米大陸24日間の旅路が控えているので、パリでしばし休息しています。

パリに来たのは18年半ぶり。
欧米の街のなかではパリが一番好きで、人種差別や、若者の就職難など色々問題があるのは承知していますが、長旅の充電場所としてここを選びました。

日本人のなかには「フランス人は冷たい」という人がいますが、私はそうは感じない。

地下鉄の回数券の買い方(無人の改札口には紙幣を受け付ける券売機がなかった)、コインランドリーの使い方、スーパーマーケットでどれがボディソープか判らなくて困っていた時、そこらの人に聞けば親切に教えてくれます。若い人の3人に2人は英語が話せるし、話せない人でも身振り手振りで教えてくれる(スペイン語が通じることもある)。

パリ訪問は4度目なので、ノートルダム大聖堂やエッフェル塔、ルーブル美術館など観光地にはほとんど行ったことがあります。

京都を訪れた際、清水寺や南禅寺に毎度は行かないように、パリでもブラブラしながら気が向いたところだけ再訪するつもりでした。

そんな私が、必ず再訪しようと思ったスポットが、ポンビドゥー・センターにある国立近代美術館です。
初めて来たのは20歳の頃。
建物の存在感に圧倒されました。

P1010828.jpg

最初は足場を架けた建築中のビルに見えたのですが、これが完成形だという。
リチャード・ロジャーズとレンゾ・ピアノが設計したこの建築物から、私は「物事は、もっともっと自由に考えろ」というメッセージを受けました。
館内にあったミロやピカソなどの作品と相まって、その後の人生に影響を与えたと思います。

久しぶりに行ったのですが、建物は相変わらず斬新でした(現在ではこれと似たようなビルは幾つかありますが、オリジナリティという意味で)。
展示は、入場口がある4階は近年の作品に置き換えられていて、ミロやピカソの作品は5階に追いやられていました。

そのなかで、ちょっと気になった作品を紹介します。
まず、ヤーコブ・アガムの「サロン」

P1010842.jpg

キネティック・アートの潮流で、ポンビドゥー大統領が使っていた官邸の応接控室だったとのこと。
外国からの賓客が、こんな控室に案内されたら驚くでしょうね。

次はジャック・モノリの「殺人 10/2番」。

P1010863.jpg

中央部分が鏡になっていて鑑賞者が映ります。銃弾の跡はモノリ自身が銃でつけたとのこと。
周囲の絵は彼自身が制作していた映画の一場面を青で彩っており、「説話的具像」という表現法だそうです。

その他にも面白い作品があったのですが、際限がないので割愛します。
ここは鑑賞方法も割と自由で、フラッシュを焚かなければ写真撮影も可。若い女性は自らの体を「ボディ・アート」と称して真っ黒に塗りたくり、美術館内を練り歩いていました。

P1010856.jpg

たぶん私は、フランスのこんな「自由さ」が好きなのだと思うのです。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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