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ビバ! シバーム

いよいよシバームにやってきました。

陸路で入ることを諦めて、サナア市内で休息を兼ねた時間を過ごしていたのですが、移動前日にトラブル発覚。シバーム最寄の町サユーンまでのフライトが、突然キャンセルされたのです。

ここイエメンでは飛行機のダブルブッキングやフライトキャンセルはよくあるらしい。今回のキャンセルの理由は、「メッカに行く人が多くて、飛行機のやりくりがつかなくなった」とのこと。イエメン人にとってメッカ巡礼は大切かもしれないけど、「定期便をドタキャンするなよ!」と言いたくなります。

日程が押していたのでイエメン航空は諦めて、フィリック航空という運賃やや高めの会社の便に変更し、何とかサユーンに辿り着きました。

サユーンで1泊した後、乗り合いタクシーでシバームへ。
このタクシーは30年くらい前のトヨタ製コロナで、ダッシュボードにあるタバコ火付け具(何という名称でしたっけ?)が懐かしい。

運賃は18キロ走って100リアル(50円)と安いのですが、普通の乗用車の後部座席に男を4人も乗せるのですよ。そして前席は3人掛け。もちろん詰め詰めですが、意外に乗れるものです。
隣のおっさんも埃っぽくて汗臭いけど、こちらの服もすでに埃まみれで(砂漠の砂がパウダーのように細かい)、お互い様でしょうか。途中で1人降りて、4人掛け状態は解消されたのですが、腕と腿の外側だけ、少し汗ばんでいました。

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(自分も乗客の一人だったので、上手く撮れませんでしたが、状況は分かりますか?)

そうして着いたシバームの町。
「世界最古の摩天楼」「砂漠の摩天楼」などと呼ばれる世界遺産です。

まずは山の中腹に登り、町全体を眺めます。
砂漠に昂然とそそり立つ500棟もの高層建築が美しい。
これは8世紀頃から見られる景観で(水害などで何度も再建されていますが)、町を高層化することで、外敵から守りやすくする意味があるそうです。

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次に町中を歩きます。
ひとつひとつの建物は、日干し煉瓦で建てられ、大きくはありませんが窓もあります。
自動車が何とか走れるくらいの道と、荷車しか通れない道があります。
道は舗装されていないので、埃っぽい(それでも子供たちは、パウダーのような砂でままごと遊びをしていました)。
あちこちでヤギが飼われていて、糞尿の臭いも漂います。
建物が高いせいで日陰が多く、外の乾燥地(オアシスの一種で、多少の緑がある涸れ川)よりは暑さを感じない。
家屋の中もおそらく暑さが和らいでいると思います。

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出発前から心配していた水害は、幾つか被災者用テントが見られたものの、大きな損傷はないようでした(事前の情報提供をありがとうございました)。

治安に関しては、サユーンとシバーム(同じオアシスにある)を往復するだけならまったく問題なし。ふつうに人々が往来していて、検問もありませんでした。

ここの建造物群としての奇想天外さは、マチュピチュに匹敵すると思います。
マチュピチュが高地に町を築くことで要塞化したなら、シバームは町自体を高層にすることで要塞化している。

惜しむらくは観光地としての整備がまだまだで(誘拐、拉致事件が多いので、欧米人もあまり来たがらない。特にアメリカ人はいないかも)レストランやカフェもなく、陽射しも強くて埃っぽいので、長い時間はいられないのですが、勇気と根気のある方は、ぜひここを訪ねてみてください。
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No title

僕の憧れの土地、シバーム。うらやましいです~。
しかしイエメンでもブログ更新は楽勝なんですね。
しっかりチェックしてますので、マメな更新、期待してます!

No title

元気そうで何よりです。私はモロッコ、アルジェリアで仕事をしてこれからリビアのトリポリへ向かいます。フライトが3時間遅延ということでラウンジでまったりとしています。
どの国も為替が円高に振れていて日本製/円建ての我々の商品を商う代理店は悲鳴を上げています。
でも、旅行ならメリットもあるでしょう。お気をつけて。
プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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