FC2ブログ

「本当に日本へよく来る外国人」はどこの人?

今回は、自分の旅の話ではなく、余談をちょっと。

近年は、東京でも京都でも大阪でも、町中で外国人観光客を数多く見かけるようになりました。

アジアから来る人が多い、と誰もが感じていると思うのですが、ではどの国の人が頻繁に訪れるのでしょうか。

訪日旅行者の絶対数で言えば、中国(838万人)、韓国(753万人)、台湾(475万人)、香港(220万人)、アメリカ(152万人)、タイ(113万人)の順になります。

しかし中国と韓国では、元々の人口が全然違うのですから、どちらの国の人が頻繁に日本に来ているかと言えば、韓国人のほうが来ていることになります。

そういう観点で、そもそもの人口を勘案して、訪日客数を眺めてみます。

・香港(訪日客数220万人-総人口745万人・29%)…人口当たり訪日客数のトップは香港です。これは、香港のエリアが狭く、旅行に行くにせよ、域外に行く傾向が顕著なことと、所得水準が高いのが理由でしょう。

・台湾(訪日客数475万人-総人口2362万人・20%)…2位は台湾。ここも台湾のエリアがさほど広くなく、所得水準も比較的高いこと。さらに親日的な人が多いこともあると思います。

香港と台湾は、繁体字文化圏なので、日本語の漢字も容易に読み解けることがあるかもしれません。

・韓国(訪日客数753万人-総人口5098万人・14%)…3位は韓国。日本への地理的な近さと、所得水準の高さが寄与していると思います。

・中国(訪日客数838万人-総人口14億951万人・0.5%)…絶対数1位の中国は、総人口が多すぎて、訪日比率は小さい。中国国内に観光資源が多いこともあるかもしれません。

・タイ(訪日客数113万人-総人口6903万人・1.6%)…最近目立つ東南アジア勢は、タイ、マレーシア、シンガポールが3強。人口比で言えば、シンガポール→マレーシア→タイの順になります。

・アメリカ(訪日客数152万人-総人口3億2445万人・0.45%)…絶対数で欧米系トップのアメリカは、総人口が大きいので、訪日比率は高くありません。国内や近隣諸国に、魅力的な観光地が多いこともあると思います。イギリス、フランスなどのヨーロッパ諸国も約0.5%と、アメリカと同水準です。

・オーストラリア(訪日客数55万人-総人口2459万人・2.2%)…英語圏の国々で訪日客が多いのは、オーストラリア。時差がほとんどないことと、オーストラリアからヨーロッパやアメリカが遠すぎることで、アジアを訪問する傾向が強いのではないでしょうか。季節が逆なので、スキー需要もあると思います。同じ理由でニュージーランド人も多く日本に来ています。

other_fig1s.jpg

ともあれ、総人口に対する割合から、今後の「伸び代」を考えると、中国本土からの観光客がもっと増えることが予想されます。
近年、やや経済成長が鈍っていると言っても、年6%はD.G.P.が増しているのですから。

今、中国の観光地を訪れると、中国国内からの観光客でひじょうに混雑しています。
中国人の収入が平均25%増せば(つまり4年後)、もっと多くの中国人が海外を目指すと思われます。
そのうち、何割かは日本に来ると。

何せ総人口が14億人もいるので、いったいどのくらい訪日客が増えるのでしょうか。
タイが人口比1.6%ですから、タイ並みの水準になったとして2200万人。
この水準までは、数年内に上昇するでしょう。

ボトルネックとしては、東京に近い羽田と成田空港がすでに満杯気味であること。
飛行機のドアが閉まってから、滑走路の混雑で、離陸まで40分~1時間かかることが珍しくありません。

一方、関西には、関空、伊丹、神戸と3空港あるので余力があり(関空もまだ満杯ではない)、関西を出入り口に使う中国人が増えるかもしれません。

日本国内の観光地は、好むも好まざるも、中国語対応が必要になると思います。
中国本土の人々は、それほど英語が上手くないからです。
Google翻訳などでも、かなりカバーできると思いますが、筆談の精度を上げるのがスムーズではないでしょうか。
いずれにせよ、今後はさらに中国人観光客をもてなすことが、必要になります。

訪日客による消費は、すでに日本経済の1%を超えているので、もはやインバウンドなしに、経済が成り立たないからです。
スポンサーサイト



comment

Secret

プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード