FC2ブログ

お水取り

以前から一度は訪ねてみたいと思っていた、東大寺二月堂のお水取りを参観してきました。

私は、5歳から18歳まで奈良県で育っているのですが、住んでいたのは奈良盆地南部の當麻町(現・葛城市)と橿原市で、北部にある奈良市とはやや距離がありました。

奈良県在住者にとって、買い物や通学で身近な都会は大阪で、県庁所在地の奈良市は遠足やパスポート申請のために訪れる町というイメージ。
さすがに有名な社寺にはほとんど行ったことがありますが、行事はあまり見たことがなかったのです。

お水取りは毎年、この季節になると「奈良に春を告げる風物詩」として、テレビニュースなどで紹介されることもあり、県出身者として一度は生で見ておこうと思ったわけです。

例によって、ふるさと納税で獲得したピーチポイントで、関空行きのチケットを買い、大阪経由で奈良へ。

最初は、三脚は立てられるが二月堂からはやや遠い「カメラマン席」から写真を撮るつもりで、中型の三脚を持っていきました。

しかし、奈良行きの近鉄電車の中で「写真が多少ぶれてもいいので、行事そのものを間近で見よう」と思い直し、三脚を駅のコインロッカーに放り込み、荷物を軽くして二月堂に向かいます。

「お水取り」は夜間行事なので、写真機材の選択がなかなか難しい。

フィルムカメラの時代なら、手持ちでお水取りを撮るのは、ほぼ不可能だったのですが、デジタルカメラと手ぶれ補正機能の進化で、完璧にではないにせよ、撮影できるようになったからです。

P_20180310_172423.jpg

二月堂前には、松明上げの1時間半前に到着します。
よくテレビニュースなどで放映される3月12日には、「籠松明」という通常より大きな松明が用いられ、二月堂前にも入場規制がかかるのですが、それ以外の日なら、1時間半前到着で大丈夫のようです。
この日も、まずまず二月堂に近い場所を確保できました。

その後、日が暮れるにつれ、参観者が増えてきます。

P_20180310_180038.jpg

だいたい開始40~50分前で、二月堂前の広場は人で埋まるようです。

そして日が沈んでいくとともに、寒くなってきます。

P_20180310_181817.jpg

待ち時間の途中にトイレに行くことはできる(周囲の人に声をかけておけば、元の場所に戻って来られる)そうなのですが、ゆるやかな傾斜地に立ちっぱなしなのは結構大変。
開始40分くらい前から、東大寺による行事の案内、奈良県警による注意喚起のアナウンスが、日本語、英語、中国語で入ります。

そろそろ寒さが辛くなってきた午後7時から、松明上げが始まります。

IMG_0141s2.jpg

僧が大きな松明を持って、時に廊下を走り、時に振りかざします。

IMG_0146.jpg

やはり炎というのは荘厳さがありますし、一歩間違えば堂宇に火が燃え移る緊張感の中、松明が様々な動きをするというのは、スリリングでもあります。

IMG_0036.jpg

午後7時から30~40分の間に、10本の松明が上がります。
開始を待っている間は少し辛いですが、松明が上がると多少熱気にあおられて、寒さは感じなくなります。

「籠松明」が上がる12日は、松明1本ごとに参観者を入れ替えるらしいので、それ以外の期間に拝観したほうが、充足感があるかもしれません。

何年か前に京都の祇園祭を見た時にも思ったのですが、日本の伝統行事を見ていくのも、年齢相応で面白いような気がします。
スポンサーサイト



comment

Secret

プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード