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総費用3万円で上海を歩く

6月中旬の週末、ちょっと上海へ行ってきました。

上海へ行くのは、ここ10年間でたぶん5回目。

とくに中国系L.C.C.の春秋航空が、格安便を飛ばすようになってから、訪問回数が増えました。

国内を含めても、故郷の大阪と奈良、同じ関西圏の京都に次いで、近年よく訪れている街かもしれません。

上海を「すごく好き」という訳でもないのですが、最先端と過去が混在していて面白い。
異国情緒も味わえるし……。

今回も、旅の起点は茨城空港。
関東地方の第三空港化を目指しているものの、成田空港によるL.C.C.の積極誘致策もあって、路線拡大で苦戦しています。

就航便数は1日わずか7便。
チェックインカウンターも、国内線と国際線合わせて、ご覧のコンパクトさです。

空港

しかし実は、利用者目線で言うと、この空港にはメリットが多い。

空港使用料は無料。
アクセスは、東京駅から直行バスで1時間半と、それほど悪くはない。
バス運賃も、茨城県の補助が入るので、飛行機の予約確認書を見せれば、500円と安い。

そして何よりも、空港内で歩いて移動する距離と、飛行機のドアが閉まってから離陸まで飛行機の移動距離が、羽田や成田よりも圧倒的に短いのがいい。離陸の順番待ちで、飛行機が渋滞することもない。

空港内で歩くのは全部で300メートルくらい。
ドアが閉まってから離陸までは、約5分です。

P_20170616_125500.jpg

これらは、空港が東京から遠いことを、充分に埋め合わせるメリットなのです。

しかし、ここから上海までの、春秋航空の乗り心地はなかなかハード。

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上の写真は、水平飛行に入ってからの機内の様子なのですが、シートがまったくリクライニングしない。
座面の素材も、合成皮革だかビニールだか分からないのですが、座っていると体温で熱くなってきます。

同じL.C.C.でもジェットスターに比べて、かなり座り心地が悪いのです。
燃油加算込みで片道4095円なので、文句は言えませんが…。
まあ、3時間なので、我慢できなくもありません。

上海浦東国際空港到着後は、地下鉄で上海駅付近の安宿に移動。
夕食は、上海駅ビルにある「永和大王」という、台湾料理のファストフード店で食べました。

P_20170618_182130.jpg

一種の挽肉丼なのですが、これがなかなか美味しい。
ドリンク(豆乳)が付いて25元(400円)です。

翌朝、上海駅前から1時間半ほどバスに乗って、西塘(シータン)という水郷の町に出かけます。
上海近郊には「江南水郷」と呼ばれる、水運で発展した古い町が点在し、西塘もその一つです。

これまで江南水郷では、周荘に何度か行ったことがあったのですが、今回は別の町に行こうと思い、西塘に向かったのです。

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西塘は、周荘と比べると水路が広い。
周荘は小舟がすれ違える程度の幅だったのですが、西塘の水路はゆったりしています。

あと、「煙雨長廊」という商店街のアーケードのような約1kmにわたる長い庇が続いています。

雨や陽射しを防ぐために、設置されているのだとか。
昔からこのような庇が設置されていたのは、栄えていたからでしょう。

ちなみにここは、映画『ミッション・インポッシブル3』のロケ地となり、トム・クルーズも走ったそうです。

IMG_3115.jpg

西塘も、周荘ほどではないにせよ、観光地として大勢の人で賑っています。
旧市街に入るのに、100元(1600円)の入域料がかかるのですが、今の中国人には出せる金額のようです。

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まあ、近代化から取り残された古い町を、修復して観光地にしていると言えばそれまでなのですが、日本の古い町並みと比べると残っているエリアが広くて、ビルなど西洋建築が、一つもないのがいい。

日本の場合、明治時代から100年以上かけて徐々に近代化したために、城下町などの古い町並みにも西洋風の建物(銀行など)が混じっています。

逆に中国は、近代以降の停滞期が長く、1990年代から一気に発展したために、交通の要衝から外れた水郷などに、昔の風景がそっくり残っているということかもしれません。

そんな訳で2日目は西塘から夜戻り、3日目は上海市内の七宝という町中の小さな水郷を訪ねました。

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ここは、上海市内にたまたま残った古い町並みという感じで、西塘ほどの風情はありませんでしたが。

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それでも、中国人も昔ながらの町並みが好きなようで、結構な人出でした。

中国人も古い町並みを好んで訪ねるということは、急速な経済発展に対する、人々のちょっとしたレジスタンスなのかもしれませんね。

そんなこんなで時間を過ごし、復路はジェットスターの成田行で帰ってきました。
これも片道4000円ちょっと。

往路便を何本か購入して、使わなかったチケットは「投げ捨て」をしたので、往復の移動費にロスが生じているのですが、それでも総費用は約3万円で収まりました。

L.C.C.のセールを上手く使えば、上海も、関西を旅行するのと、同じ感覚で行ける時代がきたということかもしれません。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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