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台湾のスカイランタン

2月中旬、台湾へ行ってきました。

以前から、スカイランタンを飛ばす祭に興味があって、当初はタイ・チェンマイの「コムローイ祭」に行きたいと思ったのですが、規模が大きくなりすぎて山火事が起きたらしく、近年は縮小気味だとか。

昨年は地元民向けのイベントは開催されず、観光客向けのイベントのみ。
それもチケットが売り切れたこともあって、断念しました。

それで、アジアの祭に詳しい旅行作家の吉田友和さんに聞いたところ、台湾の十分でも「天燈節」という祭があるとのことで、そちらを目指すことにしたのです。

今回は、ふろさと納税で得たポイントを利用するために、往路はPeachの早朝便を利用してみました。
この便は、羽田空港を午前5時50分発。

自宅から始発電車で向かっても、当然間に合いません。
空港近辺のホテルに泊まっても滞在時間が短いので、空港で仮眠することにしました。

最近は、国際空港の深夜早朝枠の活用にともない、空港での仮眠者が増えています。

これは、既存の空港施設で、より多くの訪日観光客を受け入れるという「国策」の側面もあり、ロビーに横になりやすい手すりのないベンチを入れたり、コンビニを24時間開けたりと、空港側も積極的な対応を進めています。

私も20代の頃は、乗り継ぎの空港で仮眠したことがあったのですが、空港泊は久しぶり。
しかも今回は、搭乗客以外も出入りできるロビーということで、少し身構えました。

貴重品をコインロッカーに入れようかとも思ったのですが、頻繁に警備員や警察官が巡回しているのを見て、たぶん治安は大丈夫だろうと思い、バッグにダイヤル鍵をかけて横になります。

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最初は照明が暗めで静かなベンチを選んだのですが、そこはかなり涼しくて眠れない。
結局、明るくて人の話し声もするけれど、暖かい場所が睡眠に適することが判りました。

ホームレスと同じ発想ですが……。

朝、4時に起きて飛行機に乗り、9時に台北着。
機内でもよく眠ったのですが疲れは取れず、日中は結構フラフラでした。

台北の桃園国際空港に到着した後、路線バスを乗り継いで、三峡という街を目指します。

DSCF4486.jpg

三峡は、かつて樟脳や布、茶などの交易で栄えた、客家系の街。
中華風と西洋風をミックスしたような、煉瓦作りの町並みが美しい。
煉瓦は日本から運んできたそうで、当時としても相当贅沢な作りだとか。

街中には道教のお寺もあり、参拝客が熱心に祈る姿が見られます。

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これといった目的もなく、通りをブラブラと歩いてみたのですが、中国本土にもない、他のアジア圏にもない、ヨーロッパ風とも違う、独特の雰囲気があります。

客家といえば、福建省に円形集合住宅(世界文化遺産)を作っていましたが、独特のデザイン感覚があるのでしょうか。

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三峡から桃園駅に戻り、在来線の自強号で高雄へ。
高雄で一泊し、翌日、台東、花蓮経由で、台湾を鉄道でほぼ一周します。

ただひたすら車窓をぼんやり眺めているだけの、「乗り鉄」旅です(笑)。

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(列車内には、中華風の仕切りがある)

台湾2日目の夕方、目指したのは一昨年12月にも訪れた十分という街でした。
十分は、平渓線というローカル線の途中にある街で、商店街に面したストリートが線路という、アジアらしい"いい加減な"風景が見られます。

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線路の上で膨らませているのがスカイランタンです。
風船状の紙袋の中に灯火があり、熱せられた空気の比重が軽くなって、全体が浮き上がるという塩梅です。

この日の夜になって、近くの広場から、100~150個のランタンが一斉に打ち上げられるのが、「天燈節」のメインイベント。

P_20170211_185815.jpg

打ち上げ場所の制約もあって、それほど多くのランタンが上がるわけでもないのですが、幻想的な光景ではあります。

日本では、新潟県津南町でしかスカイランタンの許可が出ないこともあって、この日の十分にも多くの日本人観光客が訪れていました。

何度も見るほどのイベントでもないだろうけど、台湾に行くならこの時期に行くのも、趣があっていいような気がしますね。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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