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京都御所と、祇園祭

ちょっと、京都に行ってきました。

京都の祭は、時代祭と五山送り火(大文字焼き)は観たことがあったのですが、最大のイベントである祇園祭は、これまで見逃していました。
今年はたまたま祇園祭と週末が重なっていたので、観に行くことにしたのです。

京都の夏はとても暑く、旅をするにはしんどい季節なのですが、のんびり動くことを前提に上洛。
初日は、京都御所に絞って訪問しました。

京都御所を訪ねるのも初めて。
一般公開は春と秋しかないのですが、予約をすればそれ以外の時期でも観られます。
以前は往復葉書での予約だったのが、近年はネット予約もできるようになり、訪問しやすくなっています。

地下鉄の今出川駅を出て5分ほど歩くと、管理事務所があり、受付をします。
寺院の拝観と違うのは、参観料金が無料なのと、受付で身分証明書の提示を求められること。

そばにある休憩所で案内のDVDを観ながら、開始を待ちます。
時間になるとガイド役の女性(宮内庁O.G.)がハンドマイクを持って現れ、70~80人ぐらいのツアー形式で参観が始まります。

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自由参観ではなく、ツアー形式というのも、たぶん放火やテロを防ぐためなんでしょうね。
団体行動をしてもらったほうが、警備の人員が少なくて済むでしょうし。
最後尾には警察官が付いて、一団から離れる人がいないか監視しています。

車寄せなどを観た後、承明門付近から紫宸殿を眺めます。

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紫宸殿は、天皇家の元服や立太子(皇太子を立てること)、節会など、儀式が催される場所で、御所のなかでももっとも格式が高い建物。
江戸時代の再建ですが、なかなか重厚な雰囲気です。

その後、清涼殿に向かいます。
清涼殿は、平安時代には天皇居住の場所だったのですが、江戸時代には執務の場所になっていたとのこと。
カーテンのように見えるところは、御帳台(みちょうだい)で、天皇が座ったり横になる場所だとか。

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清涼殿の後、庭園や御常御殿を観て、1時間ほどで参観は終了。
休憩室に併設された土産物コーナーには、菊の紋章が入ったグッズが売られていました。

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参観を終えての印象としては、寺院と比べると商売っ気がなくて、楚々とした気分。
土産物屋がほとんどないところも、静寂でいいかも。

あと、東京の皇居が、江戸城の跡地にあることもあって、朝廷の場所として雰囲気が不自然なのに対して、京都御所は純粋な朝廷様式。
時代によって変遷はあるということでしたが、律令制の平城京や藤原京(平城京以前の都)の大内裏とも通じる雰囲気があります。
藤原京のあった奈良県橿原市で育った私としては、こちらのほうが皇居っぽいかと思いました。

そのうち、修学院離宮や桂離宮などにも行ってみたいものです。

その日は、祇園祭山鉾巡行の前日とあって、京都の宿はどこも満室。
外国人旅行者がよく利用するゲストハウス(1泊朝食付き2500円)に投宿しました。

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季節が夏であるせいか、ビンボー旅行者が多いせいか、バス付き個室のホテルと比べて共用シャワーに行くのが面倒という側面もあると思いますが、部屋には汗というか、体臭のような香りが漂っていました。
幸い、1時間くらいで鼻が慣れましたが……(笑)。

翌朝、曇天のもと、祇園祭の山鉾が通る京都市役所前に向かいます。
河原町通の南方から来る山鉾を待ちました。

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初めて見た山鉾の印象は、「高い」ということ。
全高25メートルほどあるそうです。
私がこれまで見た山車のなかで、もっとも背が高い。

河原町通と御池通の交差点は、「辻廻し」という方向転換のポイントになっていて、人混みもかなりのもの。

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青竹を敷いて、水をたっぷり撒き、かけ声とともに曳き手が回転方向に引っ張るそうです。

しかしまあ、祇園祭の「辻廻し」はゆっくりやるのです。
「辻廻し」の面白さは、高速で方向転換する、「岸和田だんじり祭」のほうが上ですかね。

山鉾巡航の最後は、船鉾。
他の山鉾とは形が大きく違っていて、ユーモラスです。

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これは、神功皇后の三韓征伐の説話によって、軍船の形をしているそうです。

と、京都最大の祭を鑑賞した訳ですが、「一度は観ておいたほうがいいだろうけど、まあ熱狂するような祭ではないね」といった印象。たしかに山鉾は、工芸品というか、可動式の宗教建築ともいえる芸術性はあるのですが、個人的には荒っぽい「岸和田だんじり祭」や「木曽御柱祭」のほうが楽しいかと。

あと、祭を観ていて感じたのは、観客にフランス人が目立つことでした。
安宿にもフランス人青年たちがたむろっていました。

フランス人の日本文化好きは、有田焼や浮世絵の時代からで、現代でもマンガ大好きらしいのですが、芸術作品のような山鉾を曳き歩く祭は、フランス人にとってエキゾチックな出し物なんでしょうね。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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