FC2ブログ

イサムノグチと、急行「はまなす」

6月下旬、ちょこっと札幌へ行ってきました。

元々は、札幌に単身赴任していた小中学校時代の同級生と、「レンタバイクに乗って、梅雨のない北海道でツーリングをしよう」と話していたのが、4月に同級生が大阪へ帰任することになり、セールで買っておいたバニラエアの航空券が宙に浮いたところから、計画を練り直したのです。

航空券は片道だけ使うことにして、成田発千歳行きの便で、北海道へ。

札幌駅から、地下鉄とバスを乗り継いで、モエレ沼公園に向かいます。

モエレ沼公園は、彫刻家・インテリアデザイナーのイサムノグチ氏が、札幌市の依頼を受けて晩年に設計した公園。
1988年に基本構想が出され、2005年にグランド・オープンした、札幌では比較的新しいスポットです。

DSCF0767.jpg

さすがに、日米で活躍した芸術家だけあって、ちょっと常人離れした雰囲気を持った公園に仕上がっています。

DSCF0776.jpg

DSCF0797.jpg


材質を変えたピラミッド状の三角錐が折り重ねるかと思えば、ところどころ丸い造形があったりして、高い場所から見ると、マヤ文明の遺跡や、宇宙基地が連想されたりもします。

現代美術が反映された公園としては、荒川修作氏の養老天命反転地(岐阜県)と並ぶ快作ではないでしょうか。

その広い園内を、登ったり降りたりしながら、3時間ほどかけてゆっくり一周した後、札幌市内に戻ります。

市内で夕食をとってから、午後9時半頃に札幌駅へ。

札幌駅からは、急行「はまなす」に乗って青森を目指します。
「はまなす」は、JRに残った最後の定期急行列車です。

DSCF0843.jpg

かつては全国津々浦々に走っていたJR(旧国鉄)の急行列車ですが、特急に格上げされたり、快速に格下げされたりして、次々に減って、残るは「はまなす」のみ。
この「はまなす」も、北海道新幹線開通の影響で、2016年3月に廃止される見込みです。

それから、この「はまなす」は、寝台車と座席車併結という、昔ながらの編成が残っている夜行列車なのです。

私にとって思い出深いのは、座席車のほう。
学生時代、北海道や東北地方を旅行した際、急行「八甲田」、「津軽」、「利尻」、「まりも」などで、夜を明かしたのが、この車両でした。
お金がなかった当時、夜行の急行列車が、ユースホステルと並ぶ、宿泊場所だったのです。

DSCF0873.jpg

私も、もう若くはないので、今回はさすがに寝台を予約したのですが、夜更けまで自由席に佇み、昔の旅の感覚をなつかしんでいました。

寝台で4~5時間ほど眠り、午前5時半に青森駅着。
青森駅前から、午前8時発の上野行き高速バスに乗車。

DSCF0925.jpg

片道5500円と、運賃が新幹線の3分の1なのはいいのですが、青森と東京は700キロも離れているらしく、所要時間10時間少々。バスの乗り心地はよかったのですが、札幌からの列車を合わせて、通算20時間、実乗17時間半の長旅には、さすがに疲弊しました。

久しぶりに陸路(&青函トンネル)で移動して、北海道の「遠さ」を再認識した次第です。
スポンサーサイト



comment

Secret

プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード