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外国人が満足するニッポン

ある日、新聞を読んでいると、「外国人旅行者に人気のあるスポット」のランキングに目が留まりました。

日本の観光情報を、英語で発信している民間のウェブサイト「ジャパンガイド」が、訪日観光客を対象に、満足度、人気度を算出して、「ジャパンガイド・ランキング」を公表したとのことです。

ランキングは100位まであるのですが、
1位、白川郷の合掌造り
2位、宮島
3位、乳頭温泉郷
4位、清水寺
5位、出羽三山
6位、伏見稲荷大社
7位、屋久島
8位、高野山の僧坊
9位、姫路城
10位、西表島
11位、さっぽろ雪祭り
12位、恐山
13位、東大寺
14位、青森ねぶた祭
15位、広島平和祈念公園
と、こんな具合に続いています。

日本人に人気が高いスポットも多いのですが、意外なスポットも上位にランクインしています。

私が、まず「?」と思ったのは、伏見稲荷大社でした。
日本人のイメージだと、「初詣客でにぎわう商売の神様」で、観光地としての評価はさほど高くありません。
私も子供の頃、親に連れられて行った記憶がありますが、大人になってからの記憶はありません。

関西に帰省した際に、立ち寄ってみました。

ジャパンガイド社長のステファン・シャウエッカー氏が書いた『外国人が選んだ日本百景』(講談社+α新書)によれば、「あの朱塗りの鳥居の多さといったら! このような風景は、ほかの国では見たことがありません。」「それは外国人にとっては息をのむ体験となります。」と記述があります。

本殿の後ろ側に「千本鳥居」があるのですが、それが外国人観光客の心を打つようです。

IMG_4264.jpg

訪ねてみた私の正直な印象は、「壮観と言えば壮観だけれど、ベスト10に入るようなものか?」でした。
氏子が結構な金額を寄進すれば、鳥居が建てられる。
商売の神様ということで、現世利益と信仰が混在するような「臭い」があるのです。

別に、商売繁盛を願って鳥居を寄進することが、悪いことだは言いません。
ただ、日本人はそういう構造を知っているので、「感動」まではしないような気がします。

外国人観光客はそこまで分ってないのかもしれません。

まあ、世界には「日本人だけがやたらと訪ねるスポット」(モンサンミッシェルなど)というのがありますからね。

ツーリストの持っているバックグラウンドによって、感動するポイントが異なるということなのでしょう。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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