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西安、華山、そして北京

前記事の続きです。

チベットの拉薩から再び青海鉄道に乗って、西寧へ。
西寧駅で高速鉄道に乗り換えて、西安に向かいます。

西安を訪ねるのは、21年ぶり。
前回は、パキスタンのイスラマバードから、ヒマラヤ山脈の峠を越えて、シルクロード経由でたどり着きました。
西安にはいつも、辺境を旅した後、立ち寄っているような気がします。

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西安は旧市街が城壁で囲まれていて、高速鉄道の駅から地下鉄で市内に入った私は、城壁内のゲストハウスに投宿しました。

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城壁の内側に沿って歩くと、心なしか『進撃の巨人』の登場人物になったような気がします。
日本でも、平城京や平安京など、西安(かつての長安)をまねて作った都はありましたが、ここまで強固な城壁には囲まれていませんでした。
せいぜい土壁で囲まれていた程度だと思います。
そう考えると、日本と中国の、そもそもの国力の差を感じてしまいます。
人口やら耕作可能地の差を考えると、当然とも言えるのですが。

西安ではまず、大雁塔を訪れます。

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64メートルの高さがあるこの塔は西暦652年に建てられ、三蔵法師がインドから持ち帰った経典が保存されているそうです。
塔に登ることもできるらしいのですが、入口には長蛇の列で時間がかかりそうだったので、断念しました。

午後は、市街の中心部にある鐘楼を訪ねます。
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日本の平城京や平安京では、都の中心部に時を告げる鐘楼を置くという話は聞いたことがありません。
西安でも、明の時代になってから設置されたようなので、中国古来の伝統的配置ではなく、西洋の影響があるかもしれません。
時間を管理することによって、政権の権威を高める狙いがあるのかも。

鐘楼は、交差点の中央に設置されているので、東西南北の街並みが一望できます。
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まあ、ちょっと「ヨーロッパの都市みたいだ」と感じたのです。

で、夕方には市街を囲む城壁の上を歩きました。
入場料が結構高いので、歩いているのはほとんど観光客だと思われますが、散歩をするにはなかなかよい場所です。

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歩いていると、妙に古びた街並みが残っている一角を発見。
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古い街並みをあえて遺して、一部をリノベーションし、おしゃれな若者と観光客を集めているようです。

翌日は、高速鉄道に40分ほど乗り、景勝地の華山に向かいます。

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華山北という駅から、バスとロープウェイを乗り継ぎ、山頂付近の駅から山歩き開始。

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岩山が屹立していて、中国らしい風景です。
山水画っぽいと言うべきか。

それはいいのですが、山道は中国人観光客であふれています。

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中国の「人口圧」を感じてしまいます。

華山の周遊ルートに、「長空桟道」という、スかなりリリングなスポットがあり、事前のリサーチで次のような写真を見ていたので、楽しみだったのですが……。

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さすがにこの観光客数で、こんな冷や汗ものの通路を歩かせると大渋滞するからか、きちんとコンクリートで固められた歩道に、改修されておりました。

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しかしこれでは、高所恐怖症ではない私にとって、楽しくもなんともないのですが……。

そんなこんなで、アップダウンのある周遊コースを4時間ほど歩きます。

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そして、40分待ちのロープウエイに乗り、バスと高速鉄道を乗り継いで、夜に西安へ戻ったのでした。

西安で3泊した後、高速鉄道で北京に向かいます。

今回、北京は帰国の飛行機に乗るため、1泊しただけでした。
たまたま、予約しておいた宿が、胡洞(フートン)と呼ばれる旧市街にあり、路地の散策が楽しめました。

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中国でも近年はこういう街並みがなかなか見られなくなり、レトロな風景を活用した町おこしがなされているようです。

日本でも「昭和の街並み」が観光資源になるようなものなのでしょうね。

そんな訳で、成都から始まったゴールデン・ウイーク中国の旅は、西寧、ラサ、西安、華山、北京を経て終わりました。
主な目的はチベットのラサと西蔵鉄道だったのですが、チベットに関わる部分のコストが割高なため、結果的にはあちらこちら行くことになったのでした。

いつものように移動ばかりの旅になりましたが、現代中国の様々な面を垣間見られて、面白かったような気がします。

まあ、どう見ても、チベットは漢民族に浸食されているように見えるのですが。……
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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