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関西、そしてまた関西

11月は二度、関西に行ってきました。

二度も行った理由は実にくだらなくて、「ふるさと納税」をして大阪府泉佐野市から返礼品としてもらった「ピーチポイント」(ピーチの航空券が買えるポイント)が、余っていたからです。

ピーチは成田・羽田からだと、大阪、福岡、ソウル、台北、上海に路線があります。

国際線はすべて深夜または早朝便で、飛行時間が短くて睡眠が取りにくく、到着後が結構辛い。
九州も旅行先として魅力的な場所ですが、やはり土地勘があるのは郷里の関西で、ついつい大阪行きの予約を入れてしまったのです。

11月上旬に行ったのは、奈良県。
実家に立ち寄って時間を過ごした後、レンタカーで吉野に向かいます。

吉野の山中に天川村があります。
修験道の聖地・大峯山があるところ。

天川村に、みかん畑や山林作業用のようなモノレールがあったので、乗ってきました。

その名は「五代松モノレール」。
「ごろごろ茶屋」と「五代松鍾乳洞」の間を、時速1キロ、約5分かけて結んでいます。

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運賃は上り300円、下り200円。
東京モノレールや湘南モノレールのような、国土交通省が監督している正式な交通機関ではないようです。

運転している男の人に聞いてもよく分からなかったのですが、建物内のエスカレーターや、遊園地の乗り物、ゴルフ場のカートのような扱いなのかもしれません。

乗ってみると、勾配が半端ではなく、大変面白い。
ゆっくりとではありますが、グイグイ登っていきます。

急勾配を登ることができるのは、レールと車輪それぞれに歯車が付いているからです。
仕組みとしては、アプト式の鉄道に近いかと。

その日は天川村の民宿で1泊し、翌日は西吉野の賀名生(あのう)へと向かいます。
賀名生には、南北朝時代、後醍醐天皇らが行在所として使った「堀家住宅」があります。

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現役の民家なので内部は非公開なのですが、隣の郷土資料館では、後醍醐天皇からの下賜品などが展示されています。

堀家の奥様が、玄関の軒先で柿をふるまっておられました。

奥様に「天皇の行在所だったので、時代を超えて大切に残していたのですか?」と尋ねると、「本当は建て直したっかったのだけど、文化財に指定されたので、できなかったのよ」と、正直なお答え。
鎌倉時代の建物なので、そりゃあ生活には不便でしょうし、お気持ちは分かります。

その奈良行きから3週間後、11月下旬には紅葉シーズンの京都へ。
まず、真如堂へ向かいます。

紅葉の色着きは今イチだったものの、ちょっと現代的な枯山水がありました。

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昭和期の名作庭家・重森三玲(みれい)氏の孫に当たる、重森千靑(ちさお)氏が2010年に作庭したもの。
「随縁の庭」というそうです。

重森三玲氏自身も、枯山水にモダンさを持ち込んでいたのですが、この「随縁の庭」も現代アートの影響を受けているようで、新鮮な印象があります。
枯山水のような古典的な美の中にも、萌芽が生まれていることは素晴らしい。
「やはり芸術は前に進まないと」と、思います。

翌日に向かったのは、修学院離宮。
江戸時代前期、後水尾上皇によって設けられた山荘です。

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宮内庁管理、1日320人限定公開のスポットなのですが、なんとか参観できました。
皇室や公家の伝統である、地泉回遊式庭園を、山麓に持ってきたと言うのでしょうか。

平地にある偕楽園や浜離宮などの大名庭園とは、違った趣があります。
こういう日本庭園はあまり見たことがないのですが、後水尾上皇のセンスなのかもしれません。

その後、京都御所(現在では、ほぼ通年公開になっています)を再訪して、東京に戻りました。

こうして、不要不急の関西旅行を繰り返したわけですが、何だかんだと言っても歴史があるので、まだ見たことのないスポットが結構あるものです。

しかし、さすがに12月は小休止。
年末に帰阪するまで、おとなしく東京で働こう(笑)と思っています。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は書誌情報の管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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