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バルト三国&フィンランド(後編)

ラトビアのリガで1泊した後、リトアニアに向けて南下を続けます。

エストニア、ラトビア、リトアニア。
よく似た大きさと形の国々で、私も旅に出る前は、どういう順番で北から並んでいるか、知りませんでした。

それは西日本の人が、北関東三県(群馬、栃木、茨城)の区別が、なかなかつかないのと似た感じかもしれません(笑)。

私も関西出身ですが、5年ほど前まで「茨城」を、「いばらぎ」と読むのか、「いばらき」と読むのか判っていませんでした。
茨城空港に行くとき高速バスに乗って、初めて「Ibaraki」だと認識したのです。

余談ですが、「茨城」の読み方を知らないのは、東京在住の人も似たようなもので、何人に聞いても正答率は5割前後。
同じ「城」の字を使う「宮城」県が、「みやぎ」と読むので、それに引きずられて「いばらぎ」だと思い込むようです。

それはさておき、バルト三国は北から、エストニア、ラトビア、リトアニアと並んでいます。
たまたまですが、アイウエオ順です。

で、ラトビアのリガから、レンタカーで南に向かって、リトアニアに入ります。
バルト三国は、シェンゲン条約加盟国なので、国境での検問はありません。
かつての出入国管理事務所は、なかば廃墟のようになっています。

IMGP1396.jpg

国境を越えて、シャウレイという町までたどり着いたのですが、ここから首都のヴィリニュスまでは、長距離バスを使いました。
クルマを運転するのに疲れてきたからです。
道はおおむね整備されていたし、レンタカーのヤリス(日本名ヴィッツ)も快適だったのですが、10年ぶりに左ハンドルのマニュアル車を運転して、神経が疲れてきたようです。

シャウレイから130キロほど、約2時間半で首都のヴィリニュスに到着。
ヴィリニュスは、バルト三国の首都のなかでは、もっとも静かな町で、共産主義時代のデザインとおぼしきトロリーバスが走っています。
昔、中国や東欧諸国には、こんなバスが走っていたものです。

IMGP1322.jpg

ヴィリニュスから列車に乗り、シャウレイに戻りました。
その編成のなかに、これもまた昔なつかしいコンパートメント(個室)型の車両がありました。

IMGP1353.jpg

今はヨーロッパでも、開放型(日本の特急列車のように2+2の座席が並んでいるタイプ)が増え、コンパートメント車両はすたれつつあります。
鉄道好きの私としては、こういう伝統的なコンパートメント車両に出くわすと、ついつい長居してしまうのです。

シャウレイからふたたびレンタカーに乗り、十字架の丘を訪れました。

IMGP1374.jpg

十字架の丘は、かつて宗教を抑圧した共産主義政権へのレジスタンスとして、民衆が十字架を立てた丘で、東西冷戦時には何度か政権によって破壊を受けました。
共産主義政権への抵抗は、ソ連に併合されたリトアニアの、民族的抵抗運動とも重複していました。

ソ連にゴルバチョフ書記長が登場して、自由化が進むと、ここは民主化・民族主義の象徴として、十字架の数が増えていったそうです。

民族主義といっても、日本では戦後の一時期(連合国による占領期)を除き、当たり前のように存在していたのですが、リトアニアのように小さな民族だと、勝ち取るまでに長い道のりがあるということでしょう。

そして、シャウレイから、ラトビアのリガを経て、タリン、ヘルシンキ経由で帰国しました。

バルト三国は、どれも小国だったせいか、ローマやパリのように目をみはる華麗な建築物があるわけではありません。

その代わり、ヨーロッパの古きよき田舎と、旧ソビエト連邦の雰囲気を味わうことができます。
あと、ヨーロッパのなかでは物価が比較的安く、40ユーロも出せばビジネスホテルには泊まれます。

ヘルシンキは日本から直行便で10時間と、飛行時間が短いですし、ヘルシンキとタリンは船で渡れるくらいの距離。
ヨーロッパのメジャーな名所を見終わった後、ちょっと散歩気分で出かけるには、よいところという印象を受けました。

まあ、私は「行ったことがある国」を増やしたかっただけですが。
フィンランドとバルト三国を加えて、訪問国は74になりました(苦笑)。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は書誌情報の管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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