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バルト三国&フィンランド(前編)

夏休みを取って、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)とフィンランドを訪ねてきました。

ヨーロッパに行くのは、世界一周以来約6年ぶり。

今年は原油価格の下落にともなって、飛行機の燃油サーチャージがかなり安くなっています。
欧米などへの遠距離旅行のチャンスと言えるのです(すくなくとも、今冬までは好機が続きます)。

成田から、フィンランド航空に乗ってヘルシンキに。
約10時間のフライトだったのですが、エコノミークラスも昔よりシートが良くなっていて、それほど疲れはしませんでした。

というか、近年はL.C.C.ばかり乗っているので、ふつうの航空会社のエコノミークラスが、快適に思えたのかもしれません(苦笑)。

フィンランドに行くのは、今回が初めて。

今回の滞在は、首都のヘルシンキだけなのですが、市内散策でちょっと興味を惹いたのが、テンペリアウキオ教会。
別名「ロック・チャーチ」。
天然の岩山をくり抜いて、周囲に少し石を積んで、ガラス窓、天井とつながり、ドームを形成しています。

1969年の完成で、フィンランド人のティモ&トゥオモ・スオマライネン兄弟の設計とか。
教会建築の常識とはかけ離れた様式なので、「イスラム教のモスクのようだ」などと、保守派から相当な反発を受けたそうです。

DSCF1042.jpg

実際に見た印象としては、岩山をくり抜いて教会を造るという発想も斬新だし、天井付近のガラス窓から入ってくる光で荘厳な雰囲気も醸し出しています。

「北欧デザイン」らしい、クールな建物。

ヘルシンキに1泊した後、高速艇でエストニアのタリンに向かいます。
ヘルシンキとタリンは、フィンランド海峡を挟んで、約85キロしか離れておらず、高速艇で所要2時間ほど(ただし、船は結構揺れました)。

タリン到着の第一印象は、「ソ連の雰囲気が、まだ残っている」でした。
コンクリートの無骨な港湾施設、朽ち果てかけたビルディング、レトロな路面電車……。

ソ連から独立したのが1991年で、24年前。
中国の諸都市やドバイのように、その後爆発的に経済発展した訳ではないので、街並みの変化は少しずつなのでしょう。

町の中央部に、城壁に囲まれた「旧市街」が遺っています。
タリンは、中世ハンザ同盟の加盟都市で、教会の塔上から眺めると、ドイツのリューベック(ハンザ同盟の主要都市)に似た街並が広がっていました。

DSCF1086.jpg

バルト三国のなかでは、日本からの直行便のあるヘルシンキに近いということで、観光客も多いようです。

ヘルシンキでクルマを借り、約300キロ離れた、ラトビアのリガを目指します。

IMGP1129.jpg

車窓風景は、北海道をさらに雄大にした感じ。

リガはバルト三国では最大の街で、ここも昔は、ハンザ同盟の加盟都市でした。
旧市街の街並も、ドイツに似ています。

IMGP1168.jpg

タリンにせよ、リガにせよ、旧市街は「歴史地区」ということで、保存、復元がなされ、世界遺産にも指定されています。

ただ、ほぼ20世紀に形成された新市街には、鉄筋コンクリート製のビルやマンションが並び、社会主義時代の建築なので、デザインが無骨で、建物の耐久性もあまり良くなくて劣化しているところもあり、どこか寂寥感漂う風景になるのです。

道路を走る自動車は、さすがにソ連製や東ドイツ製はほぼ残っておらず、西欧ブランドのものに置き換わっています。
しかし、路面電車は割と長持ちすることもあり、社会主義時代の車両が、そのまま走っていたりします。

IMGP1189b.jpg

築40~50年くらいのビル(アパート)を背景に、路面電車が走っていたりすると、昔の東欧を歩いているような雰囲気があります。

私は、リアル社会主義の国々を個人旅行で訪ねた最後の世代(大学4回生時に、ベルリンの壁が崩壊)で、当時は「やっぱり資本主義のほうがいいよね」と思ったりしたのですが、いざ東側諸国が崩壊すると、世界中で貧富の差が拡大したり、市場はマネーゲームの賭場と化したりと、「資本主義の増長」が目に付いたりして、何がいいか一概には言えないような気がしています。

(後編に続く)
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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