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学生街再訪

私は、東京メトロの有楽町線を使って会社に通っているのですが、ここ何ヵ月間か、扉上の液晶画面に、映画『阪急電車』と阪急不動産分譲のマンション広告が合わさったようなCMがよく流れています。

『阪急電車』は有川浩さんが原作を書いていて、これはなかなか面白い。
で、『阪急電車』の映像を眺めていて、ふと思い出したことがありました。

「私も、阪急沿線の高校と大学に通っていたんだ」と。

小説や映画の舞台となっているのは、阪急今津線という、兵庫県西宮市から宝塚市までの高級住宅街を走る路線で、私が通学に使っていたのは千里線というふつうの街(ほとんど大阪府吹田市)を走る路線だったので、必ずしも同じ雰囲気ではないのですが、何だかなつかしくなって、高校と大学界隈を訪ねてみたくなりました。

で、先日、大阪で用事があったついでに、20年ぶりに母校を訪ねたのです。

私が通った高校と大学は「関大前」という駅が最寄りです。
高校(関大一高…勉強嫌いで、受験を回避したかったので、大学の併設校に通った)は車窓から見た限りではあまり変わった印象を受けなかったのですが、大学(関西大学)は校舎が一新されていて、なつかしさが湧きませんでした。

立教や同志社、関学などキリスト教系の大学は、古い建物を上手に活かして、キャンパスらしい雰囲気を醸し出していますが、明治、法政、中央、立命館、関大など、母体が法律学校の大学は、無機質な大きな校舎を建てたがる傾向があって、雰囲気はイマイチですね(それほど多くのキャンパスを歩いているわけではないので、あくまで印象論ですが)。

久しぶりに訪ねたキャンパスに少々がっかりした後、大学時代、半年間ほど住んでいたアパートが今、どうなっているか訪ねてみました。
20年前でも、築20年は経過していた老朽木造アパートだったので、まさか今もあるとは思っていなかったのですが……。
昔、もらった年賀状を頼りに当時の住所をたどると、

RIMG0165.jpg

恐ろしいことに、今もアパートが、

RIMG0193.jpg

RIMG0170.jpg

建て替えもされずに、

RIMG0195.jpg

残っていたのです。

私が住んでいた当時、家賃は2万5000円。トイレと電話は共用で、シャワーは各室にありました。
木造モルタル造、内廊下。
筑波大学の近くで、バス・トイレ付コーポラスに住んでいた(と、いっても家賃は3万円台)弟が訪ねてきて、「兄貴、一刻館(『めぞん一刻』の舞台)みたいなところに住んでいるんだね」と、同情して帰っていったのを覚えています。

当時、関大周辺に住んでいた同級生の住まいは、20年前も今もアイドルをプロデュースするのがとても上手い某有名作詞家の弟以外は、皆、こんな感じでした。
シャワーのないアパートの家賃は1万4000円が相場だったと思います。「関大スラム」と呼ばれるアパート群が広がっていました。

でも、当時としても老朽化していたアパートに住んで、不自由だったりミジメだっかたというとそうでもなくて、せっせとアルバイトをして海外旅行に行ってました。たぶん住む場所なんかどうでもよかったのです。

「今でも住めるか?」と言われると、「?」ですが。
まあ、お金がなくなったら住めなくもないと思います。
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プロフィール

浅井潤水(じゅんすい)

Author:浅井潤水(じゅんすい)
大阪生まれ、5歳より18歳まで奈良で育つ。大阪の大学を卒業後、東京の出版社に就職。総合月刊誌、写真週刊誌、ワンテーマ・マガジン、新書、文庫などの編集に従事した後、現在は知財・契約管理部門勤務。
おもな担当書に、下川裕治『格安エアラインで個人旅行が変わる!』、鳥塚亮『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』、松尾貴史『ネタになる統計データ』、小篠綾子『コシノ洋装店ものがたり』、吉田友和『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』、坂井優基『現役機長が答える飛行機の大謎・小謎』、三浦展・菊入みゆき『職場で“モテる”社会学』、碓井孝介『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』、『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』、週刊「昭和の鉄道模型をつくる」、ジミー大西『トーテンくんのオーケストラ』などがある。

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